高品質なAIイラストを作る研究。

こんばんは。
StableDiffusionに出会ってから、活力が溢れています。
さて、今回は1回目記事という事でイラストの制作過程を記事にしていきたいと思います。ここで使用しているモデルは「Anything-v3.0」になります。

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Stage1　プロンプトとネガティブプロンプトの選出。

まず、頭の中にあるイラストの雰囲気をなんとなく感じましょう。
最初に、イメージの基礎的な部分をプロンプトに起こします。
「1girl,solo,child,」
よく使われる単語ですね。
これは子供っぽい女の子を一人書き出して欲しいというプロンプトになります。
まず、これで書きだしてみる。
設定は、512x512 Steps20 CFGScale7

女の子が一人書き出されました。
プロンプトはしっかりと効いているようです。
しかし、Twitterやpixvで流れてくるようなクオリティとは程遠いです。
ここから活躍するのがネガティブプロンプト。
 
反映したくない事を書くことで、その要素を除外して生成してくれるので精度があがります。さっそく追加してみる。
 
単語は「low quality, normal quality,」低い品質的な意味を指定してあげることで、クオリティをあげようという試みです。
これで作成してみます。

目に見えて品質があがりました。
全然違いますね。
プロンプトを追加しまくるよりも。
ネガティブを調整した方が圧倒的に綺麗になります。
ネガティブプロンプトについては、元素法典を参考に翻訳しながら必要なワードを抜き出して追加していくのが簡単です。
 
さて、ここまでがベースになります。
ここから自分が好きな雰囲気やキャラクターの属性などを付け足していきます。

stage2　イラストに要素を足していく
今回は、設定を生成してくれるサイトがあったのでそこで適当に決めました。
 
性別:女
髪色:銀
目の色:右:銀/左:銀
職業又種族:騎士団長
 
まずは、髪の毛と目を銀色にしてみよう。プロンプトを書いてみる。
「1girl,solo,child,silver hair,Silver Eyes,」
こんな感じで書いてみました。書き出してみよう。

それなりに整った感じがします。これでいきましょう。
銀色の目とか白色の目とか、考えてみると目の色としては描けない気がします。
さて、次に「騎士団長」ついて考えてみます。

 

少し考えてみました。
一般に戦場に赴く兵士はきっと豪華な鎧は着ていないですよね。
豪華で装飾のされた甲冑は動きづらい上に重いと思うので戦には向きません。
そうなるとやはり、後方で味方の象徴と成るようなイメージでしょう。
この方向性でやってみます。
自分のイメージとしては、豪華な甲冑と大きな旗です。これを追加してみましょう。
 
「1girl,solo,child,silver hair,white eyes,Luxurious Armor,flag is flying in the sky,」
豪華な甲冑と旗を空に掲げているという様な意味合いの英文を追加してみました。
これで生成してみましょう。

いい感じになりました！
ですが、少し無表情な気がするので表情に関するプロンプトを追加してみます。
「1girl,solo,child,silver hair,white eyes,Luxurious Armor,flag is flying in the sky,light smile,」
少し笑顔になる「light smile」を追加しました。生成します。

笑ってくれました。
これで、ひとまず完成です。

 

Stage 3　解像度を上げて、エフェクトを追加する。

次に、まずプロンプトを変えずに解像度を上げて書き出してみます。
解像度が上がればそれだけ情報量が増えるので高精細なイラストが生成出来ます。
しかし、グラフィックボードの負荷がエグいので、自身の環境と相談して設定しましょう。今回は1024x1024で書き出してみます。

綺麗になりましたね。
ここでは雰囲気がコンセプトに会っていればいいので、細かい部分はスルーします。
次にエフェクトを追加してみます。
ここは好みが分かれると思うので、自分が好きなイラストとか絵師さんの絵を参考にしてみよう。
自分は、とにかく光らせるのが好きなのでグローやライトといった明るめになりそうな単語を追加してみる。
 
「1girl,solo,child,silver hair,white eyes,Luxurious Armor,flag is flying in the sky,light smile,glow effect,Light Coming,」

 

glow effectとLightComingを追加してみました。

少しコントラストが引き締まり、青い光のエフェクトが追加されました。
ちょっと統一感を出したいので、全体に効きそうなエフェクトを追加してみる。
1girl,solo,child,silver hair,white eyes,Luxurious Armor,flag is flying in the sky,light smile,glow effect,Light Coming,light blue gradation color,
 
「light blue gradation color」という単語を追加してみた。これで色味に一体感を出せるか試してみる。

かなりクオリティが上がった。
グローのやんわりとした光に少しグラデーションがかかり、キレイな光になりました。次はヴィジュアルエフェクトと追加します。要するに見栄えを意識した演出ですね。何枚か生成してから不必要な部分を選出してネガティブにも加えていきましょう。パラメーターも調整しつつ、完成を目指していきます。
入れたい要素が追加できたら納得が出来るまでひたすら生成をします。
プロンプトひとつひとつ解説が出来ないので、完成したプロンプトを紹介します。
 
こちらが最終的に作ったプロンプト
front view,upper body,Simple eyes,clear sky,1girl,solo,child,Knight Girl,silver hair,white eyes,Luxurious Armor,Black cloak,flag is flying in the sky,light smile,glow effect,Light Coming,light blue gradation color,gold frame,
 
こちらがネガティブプロンプト
dress,frill,low quality, normal quality,peg artifacts, signature, watermark, username, blurry,nsfw, lowres, bad anatomy, bad hands, text error, missing fingers, extra digits, fewer digits,username,blurry,missing fingers,bad hands,missing arms,large breasts,blurry,missing fingers,bad hands,missing arms,Cut out,Bad Proportions,
 
パラメーター
Steps20　CFG Scale5
サイズ1024*1024
Sampler　EulerAncestral

 

そして完成したイラストがこちらです！

前のイラストよりも綺羅びやかで見栄えするイラストになりました。
納得行くまで書き出す作業は終わりが無いので、寝る前やパソコンが触れない時間に生成させておくのがいいかと思います。
 
それでは、今回はこの辺で失礼します。
次回は何を書こうか……。